【Unagi DTM Advent Calendar 10日目】有名曲のかっこいいドラムを紹介するらしい
はじめに
・この記事はUnagi DTM Advent Calendar 2020の10日目になります。
・が、DTM要素は1ミリもありません。(重要!)
・当記事の対象層は、ドラムにちょっぴりでも興味がある人です。既に相当上手かったり、ドラムのフレーズの作り方をよく知ってたりする人にはあまりにも釈迦に説法なので、お勧めできません。
・筆者は音楽についてはトーシロです。多くを期待するな。
・語彙力も、期待するな。
・うるさい記事です。
前書き、のようなもの
こんばんは。
今回は2人くらいからUnagi DTM Advent Calendarに書け!と脅され要望があったので、せっかくなので記事を書こうと思います。
皆さんは、巷で流行ってるあんな曲やこんな曲について、何を気にして聴いていますか?
メロディーラインが良い?歌詞に共感した?ボーカルの声が好き?ギターがかっこいい?音ゲーの譜面にしたら楽しそう?
確かに、私もその辺はよく気にしながら聴いています。音ゲーの譜面を想像するのは流石にしませんが…。
では、曲を聴くときに”ある楽器”に着目したことはありますか?
その楽器とは、一体何でしょう。
そう、ドラムです。
古くはウン十万年前から存在する世界最古の楽器種であるところの打楽器の中でも花形と言われる楽器ですね。ギターと並び立って一度はやろうと思った方が多い楽器だと思います。
でも、曲を聴くときってドラムは気にならない印象がありますよね。たまにビジュアル的に目立つ人もいますが、音量のバランスの都合もあって音量をナーフされる関係で聞き流してしまうことの方が多いでしょう。
今回のブログでは、有名曲や最近の曲のドラムに焦点を当てて、かっこいいフレーズなどを取り上げながら「裏でこんなすごいことやってんだぞ!」ということを皆様に覚えて帰っていただければと思います。よろしくお願いします。
とはいっても、そもそも僕は下手の横好きでパーカッションおじさんをやっていただけであり、かと言えばそんなにドラムに造詣が深いというわけでもなく、ただ聞いていてカッコいい!と思うものだけを紹介するだけになるので、なんの参考になるか、っていうとなんの参考にもならないことだけはご承知おきください。
解説の前に
当記事には色んなドラム専門用語が出ることが想定されるのでそれは都度解説します(流石に4分やテンポといった音楽用語は割愛します)が、共通事項となるドラムの各楽器くらいはここで紹介しておいた方がいいと思います。以下の画像の右端から紹介していきます。()は略称です。
①ハイハット(ハット)…右端のどら焼きみたいなやつ。細かい音符を刻んだりジャーっとした音を鳴らせたりする万能なやつ。絵には載ってないけど足元にペダルがついていて、足で2枚のシンバルの開き具合を調整して音色を変えているぞ。
②クラッシュシンバル(クラッシュ)…右から2番目の金属のやつ。シャーンって鳴ったら大体こいつ。クラッシュという名前の通り弾けた音を鳴らしがちだけど、静かな音も出せるんだぞ。
③スネアドラム(スネア)…小学校の頃小太鼓って呼んでたやつ。シンバルやハイハット、バスドラムと組み合わせてビートを生み出すのが大体こいつ。見た目では分からないけど皮の締まり具合で音の張りが大きく変わるぞ。
④バスドラム(バスドラ)…真ん中に鎮座するデカいやつ。ペダルで踏んで音を鳴らす。低音は大体こいつで賄う。激しいロックとかメタルとかになるとペダルを2つ用意して両足で16分を刻んだりするぞ。
⑤タムタム(タム)…バスドラムの上にある鼓みたいな楽器。フロアタムと一緒にアクセント要素として活躍する。
⑥フロアタム(フロア)…貴重な低音要素その2。タムタムと同じく、アクセント要素として活躍しやすいが、低音要素ということもありタムタムよりは使う。
⑦ライドシンバル(ライド)…クラッシュシンバルより大きいシンバル。クラッシュシンバルと同じように破裂音として使うことはできないが、刻みとして使うにはかなり優秀。
以上です。もっと細かいところまで紹介するとシンバルの種類が~とか三つ目のタムがどう~とかいう話になるんですが、カットします。
また、ドラムの基本リズムパターンというのもたくさん存在します。ここで譜起こしをして書くほど私の気力が持ちそうにないので、先人の方が作ったものを貼ってお茶を濁します。
本題
さて、ドラムの各楽器の紹介をしたところで、いよいよ曲の紹介に入っていきましょう。紹介する曲目は以下の通りです。
- はじめに
- 前書き、のようなもの
- 解説の前に
- 本題
1.白日 / King Gnu
日テレのなんかのドラマの主題歌らしいですね。そっから売れたのか曲単体で売れたのかは知らないですが、昨年はこの曲がPretenderと並んで2大人気曲だったってイメージがあります。
歌詞の内容としては、「僕」が「君」を日々のすれ違いの中で傷つけてしまって、荒んでいく中で後悔を歌っていくという、決して明るくはないもので、PVのモノクロ感も「僕」の心情を表すのに一役買っています。
また、多分世間一般のこの曲に対するイメージとしては、しんみりとしたピアノから入るイントロ、情熱的になるサビと間奏で暴れるギターベースとピアノ、そして音域お化け井口氏のSUPER ULTIMATE STRONGな高音ボイス。高すぎんだろ…
ですが。
これをぜ~んぶまとめて締めてくれるのがドラムくんです。
イントロ(時には~降りしきろうとも)
犯した罪を知る辺りで登場。ハットの8分刻みを叩いてるだけのはずなのに、2連バスドラとハットの開閉をつけるだけで一気にジャジーな雰囲気のビートが生まれます。これ譜面上簡単そうに見えるけど足めっちゃバラバラの動きするし大変だと思うんだよな。僕はできません。
音色については、電子ドラムを利用した機械的な音でボーカルの繊細な高音と組み合わさって幻想感を醸し出していますね。PVをよ~く見るとわかるんですけど、この曲電子ドラムと生ドラムの2種類が一緒に置いてあるんですね。は??????(普通は置きません)
Aメロ、Bメロ(今の僕には~春風が吹くだろう)
ここで生ドラムに切り替え。
イントロもこれと同じリズムなんですが、アコースティック楽器になると心なしか電子ドラムよりもしっかり地に着いたように聴こえるのですが、これは吹奏楽をやっていた者の贔屓目でしょうかね?
1サビ(まっさらに生まれ変わって~)
Aメロと譜面が同じ…?と思いきや、ハットがバスドラの2連に合わせて2連になってます。はえ~細かい
そのおかげで明確にここまでの展開とはっきり違うぞ!という印象付けがなされている、ように感じます。締めのタムの32分3連も疾走感を生んでGOODです。間奏のギターエフェクトすきぴ
2番以降は大体一緒なのでカット。
あ、嘘。2番のAメロからBメロにかけてはそれぞれのメロディの切り替え時のドラムのキメ(フィルインといいます)が1番よりテクニカルにかつ密度高めになっておりまして、1番サビからの盛り上がりを引っ張ってるんですよね。2番の頭のボーカルのウーーーーーーの勢いを殺さない、素敵なフィルインです。いつかこんな気の利いたドラムが叩けるようになりてえよ。
あとCメロのタムも一瞬だけ電子になっているシーンがありますね。音色の使い分けってデリケートな曲ほど雰囲気を構成するのにすごく大事だと思うので、こういうところ見るとプロドラマーってすげーってなります。
2.完全感覚Dreamer / ONE OK ROCK
ただただドストレートに、ドチャクソカッコいい。
白日とは対照的にイケイケドンドンな、最初から最後までノンストップでテンションマックスなゴリゴリロック楽曲です。
流石にこの曲でドラムに意識がいかない人はいないでしょう、ドラムをやってる人なら一度は叩いてみたい曲の一つだと思います。僕もこれまあまあ譜起こし見ながら叩いたりしてました。LPの練習になるんだよこれ
では、この曲も各セクションごとで見てみましょう。
イントロ
説明不要!!!お前が一番!!!!みたいなド派手なドラムソロから始まります。
聴いた感じだとそんなに音数叩いてないのでは…?と思うようなソロですが、実際は前半こそ8分なものの、後半ほぼノンストップで16分を叩いてるんです。はっきり聞こえてるのはアクセントをつけている音なだけなんですね。音ゲーみたいに腕だけ使ってBPM190の16分を2小節振り回すのは簡単ですが、スティックを持ってやるとなると、それだけでも結構大変になります。それにアクセントまでつけると……力任せに叩いてるように見えて、かなり繊細な動きが求められます。
具体的にどんな動きをしているかは、以下の動画を見ていただければ…
ソロが終わると、立ち位置としては一気に裏方に回ります。が、ドラムに休む暇はありません。左足はペダルを踏み、右手でシンバルをそれぞれ4分で刻みながら、バスドラムとスネアで細かいリズムを生み出していきます。いわゆる4ビートですね。バスドラムとスネアは8分でも動くところがありますが、4ビート特有の開放感がこの曲全体のイメージに繋がっている感じがします。MVのTOMOYA氏の激しい動きに目が行きがちですが、あれちゃんと譜面の通り叩いてるんでマジですごいです。
Aメロ(英語歌詞のパート)
イントロは大胆かつ繊細なソロと開放的な4ビートでしたが、Aメロは一転してきっちりした8ビートになります。ボーカルが入ってくるところでもあるので、ここでドラムは一旦落ち着く形ですね。とはいいつつもハットのアクセントがはっきりと各拍の頭についていまして、イントロまでのビート感を引き継いでいます。確かに吹奏楽のドラムでも拍頭を強調して叩くことはありますが、このBPMできっちりと叩くとなると相応の地力が必要なのでは…?
Bメロ(絶対的根拠は嘘だらけ~強い僕)
イントロとそっくりな4ビートですが、2小節に1度、1拍から2拍程度のタムが入るのがミソですね。叩いてるのはハイタム(タムの小さい方、音が高い)がメインで、2拍入るときにロータム(タムの大きい方、音がやや低い)が入っています。同じようなリズムパターンでも、音色を変えることで雰囲気を変えられるということですね。
そしてBメロの抜け。スネアと一緒に8分を叩いてるのはバスドラではありませんね。これはフロアです。これは持論なんですが、曲のテンションを手早く上げるために使われるのがこのスネア×フロアの同時叩きです。クレッシェンドをつけるとなお盛り上がります。昨今の曲だとかの有名曲「紅蓮華」のサビ前にもこのスネア×フロアの同時叩きがありまして、これがサビで炎を燃やす焚き付け役になっているんです。
サビ(This is my own judgment!!~)
ここも4ビート。バスドラの動きが少々変わっていますね。8分2連で踏むのがメインになっています。ここにスネアとクラッシュの動きが足されて3連の繰り返しとなります。
が、ただの3連の割に単調には聴こえない気がしますね。何故かと言いますと、何回か一度、この3連の16分1個分前にスネアが入っています。これによってただの単調な3連の繰り返しじゃなくなるわけです。
サビのラストはイントロと同じ8分のフレーズで〆ですね。クラッシュ+スネア→バスドラ→バスドラの繰り返しって無条件にかっこいいです。
ここから2番も同様の展開となりますが、所々曲のアクセントによって変わっている部分もあります(Can get enough!に合わせてのクラッシュ+スネア、Aメロのフレーズの違いなど)。
間奏・Cメロ
いきなり間奏の入りからドラムソロ。冒頭のソロの後半2小節が引用されています。これを過ぎて一旦落ち着くところですが、ここでもただのスネア1発ではなく、フラムというテクニックが使われており、実際は2音鳴っています。2音のうちの片方は小さく叩くのでなかなか気づきませんが、これを使うことでただのスネアの音が少しだけ派手に聴こえます。
フラム地帯を過ぎると一転、ボーカルのシャウトと一緒にタムとスネアによる激しいフレーズが展開されます。ここは細かく展開が変わるので、まるでジェットコースターに乗ってるような気分になりますね。聴いてて楽しいです。
Cメロに入ると、4ビートの応用のようなバスドラとクラッシュメインのフレーズになります。これは「前々前世」のサビにも使われるフレーズですね。これも疾走感を強く押し出してくれるフレーズなので、ロックではよく使われます。
後半はあのスネア+フロアの組み合わせも多く登場し、少しずつ大サビへ盛り上げていくのが伺えます。
大サビ、アウトロは今までのフレーズと一緒なので割愛します。
勢い重視のドストレートロックですが、ドラムの動きは基本形を中心としたバラエティ豊かな展開となっており、聴く人を飽きさせない、細かい配慮がなされているのが分かりますね。
3.灼熱スイッチ / 雀が原中学卓球部
真央樹、毎日素敵なドラムフレーズを俺に聞かせてくれないか?
はい。ようやくオタクソングの登場です。このブログでオタク要素がないと思ったか?
灼熱スイッチと言えば、某気持ちを弾き語るお兄さんがこの曲のサビ前のコード(イキスギコードとか言ってたやつですね)のことで作曲者である田中秀和氏をべたべたに褒めていたことは皆さんも覚えていることでしょう。(田中秀和氏は天才なので褒められて当然。)しかし、僕は大層な逆張りなので、田中秀和氏のことも推したいけれどもここではドラムを推させていただきます。
この曲のドラムを務めるのは「山本真央樹」氏。僕はこの人を紹介したいがためにこの記事を書いたも同然です。
先に紹介した2名も大変すばらしいドラムテクニックをお持ちなのですが、手数の多さ、繊細さ、スタイリッシュさ、どれをとってもこの方のドラムテクニックが僕は一番好きです。
どんな曲で叩いてるの?っていうのについては、こちらをご覧いただければと思います。最近話題の鬼滅の刃も、この人が劇伴つけてるらしいですよ。
彼の凄いところはドラムの基本的技術だけではございません。せっかくなので、一番有名とみられる動画をぶら下げておきますので、そこで彼の凄さの片鱗を味わっていただければと思います。
自撮り棒andドラム、本日も楽しく片手で叩きました!!
— 山本真央樹 (@maokiyamamoto) 2019年12月6日
お疲れ様でしたー!! pic.twitter.com/bLN0T5B7Zw
どうして自撮り棒片手にドラムが叩けるんですか?
では、そんな凄腕ドラマー山本氏の技術を素人目から見ていくことにしましょう。
Aメロ(チャイムが放課後を~ウフフの話は後で)
この曲にはイントロはなく、いきなりチャイムが放課後を知らせてAメロが始まります。しかし最初は軽快なギターと跳ねるようなボーカルだけで、ドラムの出番はありません。「こんなにも 早く見つけられた」になってようやく、ハットの16分5連でドラムが入ってきます。この5連がさりげないのに曲の疾走感を加速させ、歌っているこより達のワクワク感を匂わせるスパイスとなっていて良い。さりげなさと俺入ってるぜ!というアピールを両立しているのが彼のドラムの魅力の一つです。
この5連のあと、Aメロは時々スネア、時々ハットの音がするだけで比較的落ち着いているように感じます。しかし、ここに疾走感を支える仕掛けが働いているんです。
実はここ、はっきり聴こえるハットの音はアクセントをつけているハットの音だけであって、実際は8分を延々と刻んでいるんです。言われないと気づかないくらいの自然さなんですが、これのおかげでアクセントにも強いスピード感が生まれ、卓球に命を燃やす少女達のそわそわするような、はやる気持ちを表現する大きな一助となっています。
Bメロ(きらり 汗の粒がはじける~スマッシュする)
この曲最大の注目ポイントです。
曲の展開の山場は当然サビですが、ドラムはここが山場だと思います。
Aメロのハットの8分刻み中心の落ち着いた雰囲気と一見密度の薄そうなドラムは一転、急激に激しいスネアの16分中心のフレーズになります。ただでさえこの曲はBPM203とアニソンの中でもかなり速い部類の曲になるのですが、このフレーズのスネアは容赦なく16分を盛り込みまくっています。叩けばわかりますが、こんなBPMでこの密度でスネアを叩くのはまず難しいですし、こんなに音量をセーブすること自体困難ですので、この時点で山本氏の実力が伺い知れます。しかも、随所に挟まるハットのハーフオープン(文字通り半開きの状態。叩くとノイズに似たザーッという音が鳴る)がアクセントとなっており、バックのクラップと合わせていやでも緊張感と高揚感を焚き付けられます。興奮してきたな。
トドメにサビ前のスネア+フロア8分連打×2からのクラッシュとタムのフィルイン(フレーズのキメ)。こんなん盛り上がるな!という方が無理があるでしょう。これに加えて田中氏の高度なコード進行が重なり合うと。あとはもうお分かりですね?そりゃあサビでイキ過ぎてしまうのも納得というものです。
サビ(友情?それともライバル?)
さて、ここまでお膳立てをばっちりしたので、田中氏お得意のコードテクニックが万全の状態で発揮されます。
いやあサビの入りのコード、いいなァ~~~~~~~~~!
と存分に感動しましょう。やっぱり天才だよお前ら……。
しかし、感動ばかりしていてはマオキのドラムが伝わらないのでここも解説していきます。
Aメロは軽快な8分刻み、Bメロは緊張感のある16分フレーズときて、サビはなんと大胆に4ビートを持ち込んできます。完全感覚Dreamerでも解説しました通り、4ビートは開放感を出す際に使われるフレーズです。見事にその思惑がここでばっちりハマっていることが分かるでしょうか?
ただ、この4ビートには雰囲気づくりとしての意味ももちろんありますが、個人的にはメロとコードを引き立たせるための一種の”引き”としての効果もあると思っています。ドラムの密度が薄くなることで、メロディとギター、シンセに意識が向きます。開幕の変態コードがあればなおさらですよね。かと言って己の存在感を消さず、大っぴらに叩く。繊細さと大胆さが合わさって最強に見えるでござるな。メロディの大フレーズが終わるごとに挟まるスネア+フロアの2連打も締めとしていい味出してます。好きだ……
サビが終わると再び8分の刻みに戻ります。さっきまでの開放感はどこ……?
2番も展開としては1番と同じです。Bメロに細かいフィルインが追加されていたり、2回に分かれてたスネア+フロアがくっついたり、超カッコいいギターソロをシンプルな4ビートで刻んだり……いやあ、いよいよ大サビが近づいてきたし、マオキは支えるのうめえし、いい曲だよなあ~……え?
Bメロ3回目(大サビ前)
オイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイお前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前!!!!!戦争だよこれは
今まで引き立て役に徹していた山本氏がのっけからドラムソロか?と言わんばかりに大暴れします。タムをふんだんに、16分をゴロゴロ使用した疾走感溢れるフィルインの嵐は、ボーカルそっちのけで聴く者すべての耳を奪い去ります。神だ……
僕は聴くたびにここで鳥肌がブワッ!!!ってなります。感動。
そして、もうお馴染みとなったスネア+フロア連打は、クラッシュを間に挟む第3形態となり、これでもかと聴く者を煽ってきます。
その先に待ち受ける大サビ、どれだけとんでもないんだ……?この大サビは間違いなく秀和マジックの中でも屈指のやばさなので、フル尺を聴いたことがないオタクのみんなは己の耳で確かめてください。今ならSpotifyでもAmazon musicでもiTunesでも聴けると思います。僕は初めて聴いた時マジで大声が出ました。
なお、ドラムのフレーズ解説は特に新しいのが出るわけではないのでここでおしまいとなります。
まとめと、個人的なおすすめ曲の紹介
以上3曲、素人なりに解説しましたがいかがだったでしょうか?
この記事で紹介した曲は本当に一握りでしたが、これを機に歌を聴く際にドラムにちょっとだけでも耳を傾けてくれたら嬉しいです。
さて、最後に有名かどうかを問わず、これも是非聴いてほしい!という曲たちを紹介して締めたいと思います。
長文雑文ではございましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
1.SAVIOR OF SONG / ナノ feat.MY FIRST STORY
比較的シンプルな構成ではありますが、力強いスネアの16分やサビ前のフィルイン、サビの目まぐるしいフレーズの切り替えが魅力的な1曲です。Cメロのラップパートのドラムが死ぬほどカッコいいのでぜひ上の動画から聴いてください。過去にドラムマニアにも配信されており、基本フレーズの練習に最適な曲だったのですが、悲しいことに昨年削除されてしまいました……。
アコギとギターの伴奏が印象的な曲ですが、このドラムのスネアの粗い音がいい味を出しています。これもシンプルなフレーズと分かりやすいフィルインで構成されていて、プレイヤー目線的にも叩きやすいかな?と思われます。個人的な好きポイントはサビ前のスネア+フロア2連打の繰り返しですね。シンプルながら力強いドラムだと思います。
3.キミのとなりで / 鬼頭明里
今話題の超神作今季覇権候補の一つ、「安達としまむら」のED曲です。さわやかなバンド系の曲で、本編の安達のDT感はどこや……?となりますが、これのドラムが超かっこよくておすすめです。ダンスビート(両足を4分で踏み、ハイハットとスネアをほぼ交互に叩く奏法)、4ビート、8ビートがぐるぐる回って忙しい曲ですが、これが滅茶苦茶いいんですよ。ぜひフル尺で聴いてください。これ叩けたらマジで気持ちいいんだろうな。
4.GO!! / FLOW
僕実はこの曲を恥ずかしながらmaimaiで知った(なお削除済。素敵譜面なので全人類にプレイしてほしかった)んですけど、これのドラムめ~~~~~~~~~~~~~ちゃカッコいいです。8ビートがメインではありますが、随所に出てくるフィルインやスネア+フロアがいい味出してます。ナルトの主題歌ということで知名度の高い曲ですが、今一度聴いてみるのもいいのではないでしょうか。
5.BWLAUTE BEIRRD / 夢乃ゆき
数々のアレな単語が飛び交い、各所にマジで謝らないといけないんじゃないか……?というレベルのパロディネタを盛り込みまくり、「日本語でもてあそぼ」なんて言われる一方、シリアス展開はジャンプ漫画もかくやと言われる「抜きゲーみたいな島にいる貧乳はどうすりゃいいですか?2」の主題歌です。実はこの曲のドラムもめちゃくちゃかっこよいので、バカゲーだとか、えっちやねゲームだとかいう先入観は捨てて聴いてください。多くは語りませんが、これも僕のおすすめ曲の一つです。
これでほんとにおしまい