【年末スペシャル】今年の音楽ゲームの譜面を振り返る
皆さんこんばんは。
今年も残りわずかとなりました。
今年の「オタクの落書き帳」はなんかよくわからん運動記録を残すだけの存在となっていたので、年末くらいは真面目な記事でも。
今年の音楽ゲームはbeatmaniaIIDXから始まった「120fps筐体の拡大」が進んだ1年でした。そしてその技術の発展に伴って、プレイヤーが大きく、さらなる進化を遂げたように感じます。
譜面の方はといえば、長年稼働していたゲームが増えた影響か、挑戦的なものが増えたように感じます。
中には、「こんな譜面つまらん!クソだ!」といった酷評も散見されました(僕も初見でげんなりしてしまった、なんてのがそれなりにありました)が、回数を積み重ねていくと面白いじゃんこれ!みたいな譜面も多かった印象です。
というか、音ゲーを長年やってると普通の地力譜面よりもちょっと変わった譜面のほうが好きになりやすくなっちゃうんですよね…。
そんなわけで今回紹介する譜面も変わった譜面の比率が多いですが、どうぞ楽しんでいってください。
なお、取り扱う機種は今年メインでやってた「CHUNITHM」「maimai」「SOUND VOLTEX」となりますのでご了承ください。
【CHUNITHM】
今年のCHUNITHMはいきなりPARADISEへのバージョンアップに始まり、PARADISE LOSTを経て新筐体たるNEWへーーーと、1年で大きな進化を遂げました。
120fpsになったことで巻き込みやすさを多少の代償として精度が大きく取りやすくなり、理論値ゲーミングが大変捗るようになりました。簡単な配置で首を捻っていた旧筐体時代よりはよっぽど自信を持って精度を狙いにいけるようになったように感じます。
譜面の方はといえば、PARADISEで大量削除された初期譜面の埋め合わせか、それっぽい系統に寄ったものもあれば、これ本当にCHUNITHM?みたいな面白譜面まで、バラエティ豊かだったと思います。
それらの中から、特に面白かった譜面を2つ、取り上げたいと思います。
1.《投影》 ~ Oh My Baby Doll[MAS] / Ring feat.SLSMusic
配信日:2021/4/15
譜面定数:14.4
BPM:120
Notes Designer:A Lucidness
<シビュラ精霊記>レーベルの1曲。<シビュラ>の曲は特徴的な譜面が多く、またそれぞれの曲に対応するキャラクターが抱えるストーリーもめちゃくちゃ重たいことでCHUNITHMプレイヤーには有名かと思います。
そんなうちの1曲である「投影」ですが、譜面傾向としてはガチ押しと指押しが程よく混ざりあった良譜面となっております。
前半の鍵盤は16分・24分がありますが、一個のフレーズとしては一定の間隔でしか飛んでこないので巻き込みやすくは多少あるものの精度的には比較的安定しやすく、後半は16分と24分が入り混じったリズム難よりの鍵盤です。
ノーツデザイナーのA Lucidness氏はRussianblack氏と並んで好みのデザイナーさんですね。誰かの別名義なのは覚えてますが誰だったかは忘れた。
指押し大好きキッズの僕としてはこういう譜面大歓迎なので、来年は全国対戦で投げる候補に入れようかな?と思っているので、対戦する方はよろしくおねがいしますね^^
2.TECHNOPOLIS 2085[MAS] / PRASTIK DANCEFLOOR
配信日:2021/9/16
譜面定数:14.5
BPM:134
Notes Designer:TEKNOKITCHEN 1796
本当に神譜面。
PRASTIK DANCEFLOORってだけでも神なのに、更に譜面担当がTechno Kitchen氏ということで、もうこの時点で神譜面なんですよね。
譜面として要求されるのはいわゆるWORLD'S END譜面で言うところの敷譜面。序盤の敷以外はほぼ片手を中央において残りをもう片手で取るというだけのワンパターン譜面であり、それが出来ないと一生ダメ、みたいな感じです。
敷譜面が嫌いな人にとってはこの譜面が親の仇レベルで憎たらしいらしい(!?)ですが、個人的にはCHUNITHMらしくて大変好みです。
実は解禁が追いついておらずお気に入りフォルダに「存在しない曲」としてぶち込まれている状態ですが、全国対戦で投げられたときは小躍りするので皆さんドンドン投げてください。よろしくおねがいします。
ここでは取り上げませんでしたが、今年出たCHUNITHM譜面で言えばXL TECHNOのリミックスやこの間出た《自戒》なんかもめちゃくちゃおもしろい譜面です。お前そろそろCHUNITHMじゃない譜面ばかり挙げるのやめたほうがいいよ。
【maimai】
maimaiは今年、良くも悪くも平常運転だったように感じます。
が、版権曲のバラエティの広さが際立ってきましたね。誰得?みたいなコラボもあれば王道コラボもあり、幅広い客層を取り入れようとする姿勢が読み取れます。
また、翠楼屋氏やあまくちジンジャー氏といった新規ノーツデザイナーが台頭し始めており、譜面づくりベテランのはっぴーやJackといった面々を支えるようになりました。
そんな中から、特にお気に入りの譜面を2つ紹介します。
3.脳天直撃[MAS] / 黒沢ダイスケ VS 穴山大輔
配信日:2021/9/16
譜面定数:14.5
BPM:145
Notes Designer:小鳥遊さん vs 華火職人
中速を14上位にしたらこうなりました!っていう譜面の完成形。
1296というノーツ数に対してタップ1021という超鍵盤譜面で、難しすぎない程度の乱打、145の24分トリル、4レーンに跨る複雑な鍵盤、トドメに24分のバラマキ乱打と、maimaiにおける鍵盤配置をこれでもかとばかりに詰め込んだ物になっております。そういう意味ではmaimaiらしくもあり、maimaiらしくなくもありますが、楽しさは本物です。
特に終盤に降ってくる4レーン鍵盤→微縦連を含んだタップとタッチノーツ混合配置が脳汁ドバドバです。4レーン鍵盤は下側のボタンにしか降ってこないので、親指を使えるようになるだけで全然違います。でらっくスコア?知らんな……。
現在開催中のKoP予選の課題曲にもなっていますよね。やればやるほど出来るようになるタイプの譜面の典型なので、折角の機会ですし詰めてみてはいかがでしょうか?もうやってるか。
4.華の集落、秋のお届け[MAS] / Umiai
配信日:2021/10/29
譜面定数:13.9
BPM:165
Notes Designer:あまくちジンジャー
誰がなんと言おうが神譜面。
「やべー新人」としてUNiVERSE開始とともに「うっせぇわ[Re:MASTER]」を引っ提げてやってきたあまくちジンジャー氏。その2譜面目として出たのがこの曲です。
その譜面がめちゃくちゃ衝撃的でして、「スライドの代用としてタッチノーツをスライドの形状に置く」というトンデモ配置をふんだんに散りばめたものでした。
この配置はかなり革新的でして、スライドの「1拍立たないと動かない」というルールを逆手にとって、始点を取った勢いでそのままタッチノーツを取ることで擬似的にスライドの動きが出来るという代物です。
この配置が2分間続くということで、maimaiが大好きなプレイヤーの皆様からは「こんな譜面つまらん」「こんなのmaimaiじゃない」と盛大な批判が挙がったそうですが、誰がなんと言おうが僕は絶対に神譜面と思っています。これだけは真実を伝えたかった。
なお、判定はガチで意味不明なのでカスです。そこだけしっかり直してくれ。頼むから。
ここで取り上げなかった譜面として、「悪魔の踊り方」「冬のこもりうた」「自傷無色」といった低BPM曲や、「ワンダーシャッフェンの法則」、「Rush-More」といった譜面が結構面白かった印象です。はっぴーは低BPMに限れば本当に神譜面しか書かないので推しておくべきですよ。
【SOUND VOLTEX】
今年のボルテはEXCEED GEAR稼働してしばらくまでは死にかけの更新頻度でしたが、3ヶ月くらい前から更新頻度が増えて、ここ1ヶ月は週刊ボルテしててびっくりしましたね。
新筐体ことValkyrie Modelの稼働によりこちらも120fps対応になり、S-CRITICALの実装も相まって光やすさが段違いになりました。僕もこれの恩恵を大いに受けまして、17を中心にPUCが多く増えました。ありがたい限りです。
そんなボルテからも、2曲紹介します。
5.Aqua,Luna-rium[MXM] / 凛々咲
配信日:2021/6/10
難易度:16
BPM:128
Effected by:R-115Hz
今年のベストエフェクターを決めるとするなら、僕はR-115Hz氏を推します。
彼の譜面は「ラストリゾート[MXM]」含め2譜面しかありませんが、VIになって初めて出てきたエフェクターでありながらめちゃくちゃ良い譜面を作る方です。
というか、今作の16はこの譜面を始め、「ラストリゾート[MXM]」「くらべられっ子[MXM]」「Mr.VIRTUALIZER[MXM]」「キカイノミルユメ[MXM]」と良譜面が死ぬほど多く、これらをやるだけでもEXCEED GEARは十分に楽しめるまであります。PUC的な目で見てもそこそこいい難易度なので、ぜひやってみてください。
とりわけこの曲は穏やかな曲調でありながら打鍵感が凄まじくよく、心地よい爽快感を与えてくれます。そして曲がありえん良い。アドしか有りません。
普段高難易度ばかりやっている方、気分転換を兼ねてぜひやってみてはいかがでしょうか。
6.Unleashed Redness[MXM] / DecisionS (kanone + nora2r)
配信日:2021/12/23
難易度:18
BPM:185
Effected by:MAD CHILD
これね、薬物。
DecisionSだからINFINITE OVERDRIVE[GRV]を強化しようというコンセプトはわかるものの、あまりにも初見の印象が最悪なこの譜面。僕も勿論初見からS乗るまで切れ散らかしながらやってました。
何が難しいかといえば、2分間暗記必須レベルのつまみ出張を強要されるのにそのパターンが一定でないこと。ひっきりなしに出張が飛んでくる上に一個飛ばすだけでスコアがぶっ飛ぶので、ストレスは半端ないです。覚えるまでは。
本当にありえないんですけど、8割くらい覚えられてからこの譜面の印象が180度ひっくり返ります。めちゃくちゃ楽しい。
MAD CHILD氏のことはある程度思うところがあるものの好きなエフェクターの1人なのですが、楽しく感じ始めてからは「やっぱりこの人ってすげぇんだわ…」ってなりました。2の頃から推してただけあって信じてよかった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
以上です。本当はドラムの譜面も引っ張ってこようと思ったんだけど、時間がもうなくなったからこれで勘弁してね。
多分その音ゲーが好きな人からすると「こいつ逆張りだろ!」っていう感じの譜面ばかりだと思いますが、おじいちゃんからするとこれくらい味の濃い譜面じゃないと満足できない身体になってるということだけはわかってください。
もしこの中に遠ざけている譜面があったら、ちょっとでいいから触ってくれれば僕は嬉しいです。1回だけでいいから!ね!
ということで、こんな感じで今年のブログはおしまいです。
来年は例の日記と並行して定期的にブログ記事が書けたらいいかなと思っています。アイデアが完全に枯渇しているわけではないので、時間を見ながらちょくちょく書いていこうと思いますので、今後ともよろしくおねがいします。
そんじゃ、良いお年を。