オタクの落書き帳

脳が働かない人間の戯言

【静大Advent Calendar 24日目】今からでも間に合う。情報学部的、年明けの楽しみ方。

 【この記事は静大情報LT Advent Calendar 2019の24日目です。】

 

こんにちは~。

いよいよクリスマスイブですね。まあ仕事だったんですけどね。泣きたいですね。

 

そんな感じで今日も今日とてオタク活動頑張るか~グラブル最近ちょっとやる気出てきたしこの間の生放送でも見よ~っと………

 

 

 

 

 

 

 

 

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はい。2年ぶりに年末で推し声優を人質に取られました。ふざけんなよ。あとモバ○スお前のことまだ許してないからな。

 

これが発表される3日くらい前に「俺最近グラブルサボってんだけど種崎敦美さんが』(重要)十二神将で』(重要)出てきたらちょっと頑張ろっかな~まあ何年経ってもやってこないと思うけどな~ハハハw」ってお友達と通話で話したばっかりだったのにこのピンポイント具合だったので、発表時休日出勤中だったのに超大声出しそうになりました。絶対下宿にCyg○mesさん盗聴器仕掛けてると思う。陰謀論だぞ陰謀論

 

まあ当然可愛いから許すんですけどね。

木村さんは許すつもりないです。

 

 

 

まあそんなことはさておいて、本題に入ります。

 

Advent Calendar2本目の投稿となる今回は2016年くらいに静大情報LTでやったネタを今年用にブラッシュアップしてお届けいたします。

 

その名も箱根駅伝をオタク的に10倍楽しむためのポイント」です。

 

クリスマスなのにもう年明けの話してる…

 

うるせえ!クリスマスに何もないからもう年明けのことしか考えてないんだよ!

 

ということで、箱根駅伝の概要から、オタクならニヤッとできるネタまで、できるだけわかりやすく紹介していきます。

 

 

 

 

1.箱根駅伝について

 

そもそも箱根駅伝って何?箱根を走る長距離リレーみたいなのでしょ?という方もいると思いますので、まずは箱根駅伝とはなんぞや?みたいなところからお話をしていきましょう。まずは箱根駅伝のステータスから。

 

箱根駅伝東京箱根間往復大学駅伝競走) 

開催日:毎年1月2日、3日 各日8:00スタート

走行距離:往路107.5km 復路109.6km 計217.1km

出場資格:大学生、大学院生であること

放送局:読売テレビNHKラジオ

 

 

【簡単な歴史】 

箱根駅伝はちょうど100年前、1920年に第1回が開催されました。

 

それこそオ○フな声優をやっていた静岡県民御用達のあの方が出ていた大河ドラマ「いだてん」のメイン人物の一人、金栗四三がこの駅伝大会に大きく貢献しています。

 

「世界に通用するランナーを学生のうちから育成しよう」という目的で開催されました。

その目的は100年経った今でも変わっておらず、近年は世界大会で好成績を残すランナーも多くなってきています。

目的が成就されてきているわけですね。

 

 

当時は早稲田大学東京高等師範学校(現筑波大学)、明治大学慶應義塾大学の4校だけが参加していました。早稲田、明治は現在も出場している名門校の1つで、筑波はなんと今回奇しくも26年ぶりの出場を果たしている一方、慶應義塾大学だけ長いこと出れていません。

 

回を追うごとに大学の入れ替わりを経ながら規模は大きくなっていき、現在は20校に「関東学連選抜」を加えた関東の大学21チームが参加しています。

 

そして、箱根駅伝は2020年で第96回を迎えます。

あれ?100回じゃないの?という方もいるかもしれません。

戦時中は開催しなかったため、100年前開始とはいえ今年ちょうど100回にはならないんですね。

 

96回も大会を行うのですから、当然タイムも大きく短縮されていきます。

 

第1回は基本的なコースが大して変わらなかったにも関わらず、レースは夜にまで及び、夜は提灯を伴走者が持ちながら走るという状況の中、往復2日間で15時間超のレースとなりました。

 

現在はシューズの進化や画期的な練習方法の開発、走者たちの実力向上に伴い、同じ2日間で11時間弱でゴールするようになっています。朝8時に出て両日とも2時にはゴールしてしまうといった具合です。すごいですね(小並感)。

 

【出場校】

 

次に、今年出場する学校を紹介します。

 

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第96回出場校。予選会については後述。赤字は出場回数80回を超える古豪。青字は一桁出場の新興校

 

まずは古豪早稲田、日大、明治、中央、法政、そして筑波。

近年はなかなか苦しい戦いを強いられていますが、大ベテランだからこその熟成した走りが光る大学たちです。

筑波は26年ぶりの出場。第1回出場校の意地を見せられるか。

  

平成後期から強い大学といえば、駒澤、順天堂、東洋、東海、青山学院。

東海は前回優勝校であり、今回も期待が大きいです。

青山学院は近年4連覇をしたことで人気も高いですね。

 

神大國學院、帝京、日体大国士舘、拓殖、中央学院といった中堅大学。

安定してシード権を狙いつつも、時には上位争いに食い込みレースを盛り上げています。

 

近頃出場しだした大学ですと、東京国際、創価

東京国際には日本大学生最速の伊藤達彦くんがいます。

 

関東以外の大学は出ることは出来ないの?という方もいるかもしれません。

実際、数年後に控えた第100回を節目に箱根駅伝の全国化が行われるらしい、という情報もありますが、現状では関東の大学しか出れないということになっています。

 

ちなみに、軽く今年の世間的評判を紹介しておきますと、

本命と言われているのが東海、青山学院、駒澤、國學院、東洋の5大学。

次点で東京国際あたりでしょうか。

青山学院、駒澤、東洋あたりは平成後期から常勝軍団としているので、今年も事故がなければ上位に鎮座することが予想されています。

 

【コース】

 

コースは東京大手町の読売新聞社から箱根芦ノ湖までの往復217.1km。

片道100km超、5区間(往復10区間)を2日間かけて走っていきます。

一部往路と復路に道の違いはあるものの、基本的には東海道国道1号)を中心に走っていくことになります。

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どの区間も1区間20km超。全員にハーフマラソンを十分な速度で走り切るスタミナが必要なのだ。

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こちらは復路。山道を登るということは帰りは下り坂。行きと帰りで走る時間帯が異なることによる気温差も各大学の計算を狂わせる。


しかし、この駅伝大会、ただの駅伝大会ではないことが上の図から分かると思います。

左上にある高低差の図、1区から4区、7区から10区に比べて5区6区は明らかに縮尺が違いますね。

 

たった10kmの間に900mを登り降り。20kmを走り切るスタミナだけでなく、山登り山下りで体力を浪費しない走り方も必要になるという、文句なしの最難関区間です。

 

「山を制するものは箱根を制す」とは、箱根駅伝ファンでは常識となっています。

 

また、山だけではありません。

 

1区10区は都心部を走り、3区8区は海沿いも走ります。3区8区はちょうど茅ヶ崎のあたりなので、江ノ島を望みながら走っていきます。

 

海風と上昇する気温に翻弄され、8区9区まで来たのに脱水症状で棄権…ということも数年に一度、発生しています。

 

そんな過酷なコースではありますが、東海道特有の風光明媚な景観も楽しめるのが箱根駅伝の魅力です。

 

【シード権】

 

そして、箱根駅伝が盛り上がるもうひとつのルールがあります。

 

それが、「シード権」というシステムです。

 

 

20校+αある出場校のうち、上位10校に入った大学は次回大会も無条件で出場できる権利を手に入れることが出来ます。これがシード権です。

 

逆にシード権を入手できないと、その年の10月に開催される「予選会」に出て、上位10校の中に入らなければ次回大会に出ることは出来ません。

 

それ故に、優勝争いはもちろんですが、このシード権争いもコースが終盤になるにつれて毎回非常に白熱したものになっていきます。

 

テレビ中継でも、往路ゴールの芦ノ湖からシード権ボーダーを表示し、視聴者にシード権争いの状況がどうなっているかをわかりやすく示すなどといった取り組みがなされています。

独走状態になりやすい先頭争いを尻目にシード権の境目である10位前後の大学に中継車が集中するということも珍しくありません。

 

では、惜しくもシード権争いに敗れた大学が参加する予選会はどんなものかといいますと、各大学のランナーが立川市に用意されたハーフマラソンのコースを走り、上位10人のタイムの合計を比較して次回大会の出場校(本戦出場校)を決める、といったものになります。

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予選会のコース。こちらもただの平坦なコースではなく、ちょっとした坂道もあるので油断はできない。1人1秒のロスが、予選落ちを招くことだってあるのだ。

もちろん、予選会に出場する大学はシード権争いに負けた大学だけではありません。

 

虎視眈々と本戦出場を狙う関東の大学もたくさん参戦します。

 

40,50とある予選会出場校の中で、上位10校にならなければならないのです。

 

今年シード権落ちしたとはいえ、出場したから来年もきっと出場できるだろう!という風に高をくくっていると、あっさり予選会すら落ちてしまう…なんていうことがほとんどです。げに恐ろしや。

 

 

 

以上ここまで、簡単に箱根駅伝の概要について説明いたしました。

詳しい歴史ですとか、詳しい質問ですとか、そういうことについては、下のサイトにもある程度載っていますので、是非ご覧になってください。

www.hakone-ekiden.jp

 

2.箱根駅伝の見どころ見所さん!?まずいですよ!

 

箱根駅伝は1日5~6時間もありますので、到底ずっとは見ていられませんよね。

 

なので、見どころとなるところと、そのシーンがやってくるであろう時間帯を紹介しておきます。

 

先程の全体コースの画像と比較しながら読んでみてくださいね。

 

 

【スタート】 予想時刻:2日8時00分

 

無論、スタートは外せませんよね。

 

スタート前の独特の雰囲気。漂う緊張感。沿道のざわめき。

 

7時50分に起きたとしても、スタートはしっかり見ることは出来るので、ここだけは見逃さないようにしましょう。

 

出場選手がどうとか、コースがどうとかっていうのが見たいよっていう人は7時にはテレビをつけておくといいと思います。

 

【1区18km付近 六郷橋】 予想時刻:2日8時55分ごろ

 

1区は基本的に団子状態(選手が固まって進む状態)で走る状況が多いです。

 

極稀にスピードのある選手がいきなり1km過ぎから飛ばしていって独走状態…なんていうこともありますが、大抵は15~20人が固まって走ります。この時点で既に集団から遅れる大学は、だいたいその後も後ろの方にいます。覚えておくといいでしょう。

 

そして、この六郷橋からの3kmは、そこまでの団子状態が嘘のようなスパート合戦が始まります。

 

六郷橋は「橋」とついているように、10m単位の起伏があります。

 

故に、ここの下り坂で一気にスパートをかける選手が例年多く見られます。

 

しかし、ここでスパートをかけても、なかなか集団から抜け出すことが出来ません。

 

飛び出したり飲まれたりを繰り返し、集団の後ろにいる選手が突然横から出てきてそのまま逃げ切ることもあれば、前の方にいた選手がロケットの切り離しのようにスパッと飛び出すこともあります。

 

この10分弱の攻防が、全体的に停滞しがちなそこまでの流れと対照的で、観客も大変エキサイトします。我が家も毎回ここで新年初湧きを決めます。嘘です。

 

1区はここのスパートがあってなお、結果として数十秒以内に15チームは収まります。

まさに大激戦。集団から遅れさえしなければ、ここでの差はあってないようなものです。

 

【2区 13km以降 権太坂(と最後の坂)】 予定時刻:2日9時50分

 

2区は「華の2区」と呼ばれ、各大学のエースランナーや外国人選手が多く起用される区間です。

 

その分実力差も大きく出ない上に1区でさほど差が開かないので、1区で下位にいた大学が一気に上位に立つ「ごぼう抜き」が発生し、正直区間全体飽きない構成といえます。

 

その中でも特に盛り上がるのは後半にある「権太坂(ごんたざか)」と最後のちょっとした上り坂。

 

かつて外国人選手にも「Gonta Slope」と認知されていたこの坂は、2区の難所として名高いです。

 

前半で飛ばしすぎたエース選手は、ここで失速してせっかく稼いだ順位やタイムをふいにしてしまうなんてことも珍しくはありません。

 

ペース配分を取るか、大立ち回りを演ずるか。

 

エース選手の実力が試される10kmを、ぜひ堪能してください。

 

【5区 箱根湯本(3.5km)以降 強烈な上り坂】 予想時刻:2日12時30分

 

3区4区は上昇する気温があるとはいえ、強烈なスパート合戦のある1区、エース区間である2区と比較すると、差が開き始め順位が変わりにくくなってくることもあり、少し中だるみを感じてきます。

 

しかし、ここで干してはいけません。

 

お昼ごはんを食べ終わってテレビの前に戻ってくると、急峻な箱根の山が選手と皆さんの前に立ちはだかります。

 

10kmで800mという急激という単語では収まらないほどの山道を、己の足だけで着実に登っていく姿は、不安とともに力強い姿として印象深く残ります。

 

山道の中で首位交代でもあろうものなら1号中継車は大盛り上がりです。

ここ十数年だけ切り取っても、山の中での首位交代は何度も何度も発生しています。

 

ここで活躍した選手たちは「山の神」と呼ばれることも多くありますね。

まあ私は初代山の神である順天堂大学今井正人さんしか信頼してないのですが…。

 

残念ながら、現在箱根湯本から先は箱根登山鉄道を使って登ることが出来ません。

 

先の台風19号により線路が一部不通状態になっているためです。

 

一応代行バスは出ていますが、万が一見に行く!となった際にはほぼ追いつくのは不可能ですので、諦めたほうがいいと思います。

 

【5区 20.8km 往路ゴール】 予定時刻:2日1時15分

 

地獄のような上り坂を抜け、最後の難所である国道1号最高点からの下り坂を抜けると、いよいよゴールとなります。

 

ずっと暗がりだった山道がぱっと明るくなり、太陽に照らされたウイニングロードを堂々と選手たちが走っていく姿は、まさに新春にふさわしいと言えます。

 

最後の芦ノ湖の交差点の角を曲がり、ゴールテープに突っ込む姿はみなさんも映像で見たことがあるのではないでしょうか。

 

あそこでの実況の言葉も必聴です。名言が飛び出すこと間違いないでしょう。

 

おっと、ゴールしたからと言ってチャンネルを変えてはいけません。

 

復路に向けて、順位をきちんと見ておく必要があります。

 

ここで出たタイム差は、そのまま復路開始時のタイム差になります。

 

先頭ゴール後から10分以降にゴールすると、翌日3日のスタートは「繰り上げ一斉スタート」となり、見た目上では順位がわからないという状況になります。

 

復路、推し大学をハラハラした気持ちで見ないためにも、先頭から10分以内でのゴールをお祈りしましょう。

 

また、中継が終わる寸前くらいになると、たまに残り2~3kmくらいのところで脱水症状でふらふらになりながらも懸命に足を動かし続ける選手の姿が抜かれることがあります。

 

過酷な山道なので、低体温症や脱水症状になることも珍しくないのです。

 

こんな状況になっても走らせるなんていくら撮れ高になるからって言っても酷いじゃないか、と思われる方もいるかもしれません。

 

でも彼らには、1年間そこに賭けてきた思いがあります。

そこまで走ってきた4人の汗も染み込んでいます。

今回出場できなかった選手たちの託した思いもたくさん含まれています。

 

それらを原動力にして、彼らは意識が朦朧としてもただただ芦ノ湖のゴールに向かって走り続けるのです。

 

それを見る我々は、心が痛みながらも精一杯応援するしかないのです。

 

最後まで中継見ような!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

【6区 復路スタート】 予想時刻:3日8時00分

 

3日のスタート時に響くおじさんの声も、すっかりお馴染みとなっておりますね。

 

先程も言いましたとおり、復路のスタート方法はちょっと特殊で、往路でのタイム差を出走時のタイム差として取り扱います。

 

だから、基本的には復路でも安心して見た目=順位として見ることが出来るんですね。

 

ですが、往路で10分以上トップと差がついていると、8時10分に一斉スタートとなってしまうのですね。

 

繰り上げスタート時は、見た目の順位にトップ差-10分を加算した時間差で順位を決定するんですね。なのでかなりややこしいことになります。

 

見た目は8番目なのに、タイム差で見ると17番目…???なんていうことも起こり得るんですね。

 

困ったときはテレビのデータ放送とかで順位を確認していくのがいいと思います。復路共通のコツです。

 

なにしろ、繰り上げスタートになり得るのはここだけではないですから…。

 

【6区 5km以降 上りがあれば…】予想時刻:3日8時15分

 

さてさて、その6区の中身はというと、往路が上りであるということは当然復路は下りになります。

 

行きで10kmで800m上ったので、帰りで10kmで800m下るということですね。(某環境省長風)

 

それほどの急な下り坂なわけですから、走者のスピードも当然上がります。

 

平地で1km3分ほどとすると、2分30秒、速い走者だと2分20秒くらいで走ったりします。

 

ここで当然気になってくるのは、足への負担ですよね。

 

こんな超スピード!?で走るのですから、大層足に来るものがある…と思いきや、負担がガッツリかかるのは足だけではありません。

 

かつてこの6区で4年連続区間賞(区間1位)を達成した走者は「下りでは平地で使う出力をはるかに超えた体の動かし方をしているので、脚というよりは臀部(でんぶ)や腰など、一番強いはずの大きな筋肉にダメージが出てきます」という風に語っています。

 

着地の衝撃がそのまま下半身全体に来るんですから、無理もないですよね。

 

そして、6区の真の恐ろしさはラスト3kmにあります。

 

ここまで垂直落下のような下り坂を走っていたのが、急に緩やかな下り坂に変わるのです。

 

「結局下り坂だから、多少ペースは落ちるとはいえ辛くないのでは?」と思う方もいるかもしれません。

 

しかし、10kmで800m下るのに比べると、この緩やかな下り坂は平地どころか上り坂にさえ感じる走者も少なくないのだとか。

 

今までは傾斜の勢いで走っていたのがなくなるのですから、当然ペースが落ちますし、ここまでの下り坂で足はボロボロなので、余計に辛くなるわけです。

 

ここで失速するなんていうことも少なくないです、首位争いをしている時に失速したら…と考えると、ちょっと怖いですよね。

 

この3kmだけで30秒、1分差がつく、縮まる…なんていうのも珍しくはないのでラスト3kmは是非注目してみていただければと思います。

 

【7区 14km付近 二宮の”F”】予想時刻:3日9時30分

 

往路同様、7区8区についてはあまり面白みを感じない、という方も多くいると思います。

 

実際、往路のときよりも差は開いているので大逆転劇はなかなか起きづらいですし、前日から見ていることもあって集中力も切れがちです。

 

しかし、ここ二宮だけは、皆さんが是非見ておくべき場所だと私は思います。

 

そこに何があるか、皆さんはご存知でしょうか。

 

そう、近年の箱根駅伝ではおなじみとなってしまっている”彼ら”がそこにはいるのです。

 

丁寧な口調から繰り出される残虐非道な行為。

宇宙最強の戦闘力53万の宇宙人といえば…。

 

ここまで言えばもうわかるでしょう。フリーザ様ですね。

 

二宮には彼に扮したコスプレイヤー(?)が複数人並んでパフォーマンスをしています。

 

ある年はChoo Choo TRAIN、ある年はU.S.A.、ある年はR.Y.U.S.E.Iのランニングマン。

 

その時代時代にあったパフォーマンスを繰り出す彼らは、もはや二宮の名物と言われ、他局のキャラクターだからと映さまいとする日テレのカメラと激しいカメラワークバトルを繰り広げています。

 

果たして、2020年はどんなパフォーマンスをするのか、そもそも彼らは映るのか。

是非その目で確かめていただきたいです。

 

【8区→9区 9区→10区 中継所 涙の繰り上げスタート】予想時刻:3日11時20分、12時20分ごろ

 

先程、「繰り上げスタート」について説明をしました。

 

トップとある程度の差が開くと全員が一斉スタートとなる、あれですね。

 

しかし、6区の繰り上げスタートと、ここの2箇所(早ければ7区→8区でも発生します)の繰り上げスタートは訳が違うのです。

 

そもそも、繰り上げスタートは何故起こり得るのでしょうか。

 

はじめの方にも説明しましたが、箱根駅伝国道1号をメインに走ります。

 

そこをわざわざ交通規制して走るのですから、選手のペースに合わせてずっと待っていると、いつまでも交通規制してしまうことになり、大規模な渋滞を起こす要因になってしまいます。

 

そこで、円滑な交通整理のために繰り上げスタートが用意されているのです。

(まあ、その基準を流動性の高い「トップのタイム」にするのは、この理由と矛盾する部分があるような気もするのですが…。)

 

6区の繰り上げスタートは、前日の5区がいくら遅れようとも、ゴールさえすればその時に使われていたたすきをそのまま使用することが出来ます。

いわゆる「たすきがつながっている」状態です。

 

しかし7区以降の繰り上げスタートは、走者が繰り上げスタートの時間までに間に合わなければそこでたすきの受け渡しを行うことが出来ず、代わりのたすきで走ることになってしまうのです。

つまり、「たすきが切れてしまう」状態になってしまうんですね。

 

走者たちにとって、「たすきが切れる」ことはとても悔しいことです。

 

だからこそ彼らは間に合わせるために最後の一秒まで必死で走るんです。

 

仮にどう見ても間に合わなかったとしても、中継所に到着するまでは全力で走ります。

 

観客からすると、それが「ドラマ」として映るんですね。

 

たとえ観客や視聴者にドラマとして消費されている!よくないだろこんなの!と憤ったとしても、彼ら走者にとっては「必死で走っている」ことに変わりはありません。

 

どんな結果であれ、走り終わった走者をテレビの前からでいいので労ってあげてください。(何目線?)

 

【10区 23.1km 大手町ゴール】予想時刻:3日1時20分~

 

いよいよゴールです。

 

6区や7区と比べると、10区は都内を走ることもあり応援も賑やかになってきます。

 

その熱のまま、六郷橋を過ぎ、品川を過ぎ、日本橋を渡り切ると、長い直線に差し掛かります。

 

ある種神々しい雰囲気のあった箱根芦ノ湖とはまた違ったウイニングロードを走る彼らの姿もまた、新春にふさわしい光景です。

 

優勝チームの選手たちはゴール奥に集まって、肩を組んでアンカーの到達を待っていますし、校歌も歌いますし、もうなんか既にめっちゃ笑顔です。

 

こんなお祭り気分なゴールですが、ここでもドラマがかつてあったことがあります。

 

そう、シード権争いです。

 

優勝争いはここまで来てしまうと分単位での差がついてしまうことがよくあるのですが、シード権争いは毎年数十秒、激しいときは数秒単位のデッドヒートになります。

 

事件は、その数秒単位のデッドヒートのなかで起こりました。

 

8位から11位までの走者が最後まで1つの塊でゴール付近まで来ていました。

 

残り数百メートルになり、スパート合戦が始まると、一気に塊が縦に開き始めます。

 

残り数十メートル。最後の交差点を迎え、決着ついたか、と思われたその時。

 

先頭を走っていた走者が、突然先導車につられて交差点を曲がろうとしたのです。

 

監督も呆然。ゴール周辺の観客や選手も突然の出来事にざわつき始めます。

 

直後異変を感じ取った先頭走者。

 

慌ててコースに復帰したときには11位。10位とは数メートル差が開いていました。

 

しかし、彼はそこで諦めませんでした。

 

猛スピードで追いすがり、なんと10位でギリギリシード権に滑り込んだのです。

 

ゴールした彼の第一声は「あぶねー!!!!!」。

 

たった数十秒の出来事ではありましたが、無名だった彼は一躍有名になりました。

 

現在、その彼はマラソンランナーとして東京五輪を目指しているとかなんとか。

 

まあ、そんなドラマもあり得たりしますので、最後の最後まで見逃さないようにしましょう。

 

www.youtube.com

そのときの映像です。この年は色んな意味で本当に波乱の年だった。2011年です。

ちなみにここにいた青山学院は後々4連覇を成し遂げる強豪になり、日体大も優勝します。奇妙な縁。

國學院も今年有力候補です。

 

 

雑駁ではありますが、個人的に見とくべきという見所紹介は以上になります。

 

気になる人は是非ここで紹介した部分だけでも見てみてはいかがでしょうか。

 

 3.選手のとある特徴

 

お待たせいたしました。以下追加分となります。

 

箱根駅伝が世間的に有名になってきた2000年代後半、とあるエース選手に関する情報が話題となりました。

 

「山の神」東洋大学柏原竜二、自らを花澤香菜のファンと語る。

 

よく覚えていらっしゃる方も多いと思います。

 

多分駅伝を真面目に見てない方たちの間でも、(我が家ではプレデターと呼んでいた)彼が実はオタクだった、というのは結構話題になったんじゃないでしょうか。

 

柏原といえば、初代山の神(5区のプロ)・今井正人の記録を塗り替え新・山の神として東洋の黄金時代を支えてきたエース選手です。

 

そんな彼がオタクだった、と判明したもんだから、オタクたちの興味が箱根駅伝に向くようになったのも無理はありません。

 

そう、箱根駅伝の走者には結構オタクが多いのです。

 

有名所でいうと、

 

区間賞になれなかったら自分の持っているプラモデル全部捨てます!」とTwitterで公言し、区間賞になれなかったもののその縁でコトブキヤに入社することになったガルパンオタク、順天堂大学・稲田翔威。

 

8区区間賞を3度もなし得るほどのペースの強さを持ち、重度のミリオンライブ・七尾百合子担当プロデューサーであり、駅伝終了後の某番組で中の人である伊藤美来さんに会って狂喜乱舞したオタク、青山学院大学・下田裕太。

 

「お塩さま」の愛称で呼ばれ、エース区間である2区で区間賞を取れるほどの実力者でありながら、田中琴葉Pであり、公式?アカウントでも公言する別アカウント(ミドP)として堂々とオタク活動を堪能するオタク、順天堂大学塩尻和也。

 

彼らはかなりの実力者でありながら、オタクというギャップを隠し持ち、Twitterでも根強い人気を誇っています。

 

今も長距離ランナーとしてマラソンを走ったりしているそうですね。

 

しかし、この有名所だけではございません。

 

箱根駅伝のガイド本などを読んでいると、結構オタクが隠れていることがわかります。

 

ガイド本の選手名鑑にはたいてい「好きなタレント」という回答欄がついておりまして、選手たちが自由に回答出来るようになっているところがあります。

 

新垣結衣、本田翼、けやき、乃木坂、きゃりー…うんうん、と言いたくなるような真っ当な(?)女優やアーティストを書く選手たちが多い中、各大学に多くて5人くらい、すごーーーーーーく僕たちが見覚えのあるような名前を書いてくる人たちがいるんですね。

 

内田真礼竹達彩奈佐倉綾音茅野愛衣水瀬いのり絢瀬絵里←?、桜守歌織←?、ゆゆうた←??、馬場豊←???、えなこ←R3みたいなR5の音がする

 

こういうのを書いてくる人たちを見ると、単純オタクの僕なんかはニコついちゃってしょうがないんですよね。応援したくなる。

 

残念ながら今年は上に紹介したような注目株のオタク選手は東京国際大の伊藤くん(好きなタレントに「もこう」って書いた)くらいしかいないのですが、彼らがでてきたときには応援するといいと思います。

 

Twitterで「オタクランナー」って検索するといっぱい出てくると思うので、興味ある方は是非調べてみてください。

 

 

 

いかがだったでしょうか。

 

この記事を読んで、ちょっと箱根駅伝をわかった気になって見てみるのも面白いと思います。

 

 

寝正月ばかりしてないで、箱根駅伝で楽しく新年を過ごしましょう。

 

れぎさんは今年初生観戦しにいきます。どこかで映ったらリプ送ってください。

よろしくお願いします。

 

それでは~